2015年6月 のアーカイブ
イタリア、トスカーナでスタートした
ヴィンテージバイクのお祭り、「エロイカ」。
そのイギリス版「エロイカ・ブリタニア」の2回めが
開かれたので、参加してきました!

ピークディストリクトという、日本で言えば軽井沢か那須のような、丘陵地帯の町が起点。
エロイカはその元祖のトスカーナ版、
昨年開かれた日本版「L’英雄(エロイカの日本語訳)」と
参加してきたので、英国版はどんなものだろうと
楽しみにして参加しました。

今回はこのバイクで参加。1982年のコンチ・ファラです。
もちろんイギリスもイタリアに負けず、というか、
イタリアよりも長い自転車の歴史を持っているので
気合の入っている人もたくさんいました。
でもどこかイタリアよりユルめ、
自分のバイク自慢の人もいるけれど、
このイベント自体を楽しむのが目的の
家族連れやカップル、男子グループが多い印象でした。

お天気も最後はすばらしくなって、美しい景色も堪能できました。
イギリスにしては珍しく起伏にとんだエリアを使った
コースもすばらしく、100km、獲得標高1600mを
走ってきました。本国版になぞらえて、1/3ほどが
未舗装のダート区間で、それもまた気分が出ます。
日本からも参加しやすいと思いますので、
よければ来年いかがでしょうか?
前回のポストでレポートしたオランダ日記の後編です。
無事に用事が終わり、滞在していたAmersfoortから
20km弱のユトレヒトまで走り、ユトレヒトに1泊して
ユーロスターでロンドンまで帰ってきました。
このユトレヒト近郊でも、帰りに数時間立ち寄った
アムステルダムの郊外でも、もうとにかく自転車レーンが
ほぼ完璧に整備されているのにはただただ感動。
1970年代には着々とサイクルレーンの敷設が
進んでいたというから、その先見の明に脱帽するしか
ありません。ロンドン、日本のなんてダメなことか。

ユトレヒト旧市街の観光の中心地に設けられた、ツール・ド・フランス記念モニュメントの前で記念撮影してみました。
そしてユトレヒトは、すっかり忘れていたのですが、
今年のツール・ド・フランスのグランデパールの地。
まだ1ヶ月ほどありましたが、街のあちこちで
この世界的イベントを迎える準備が進んでいました。
個人的にはいちばん感動したのは、
ユトレヒトが生んだキャラクター、ディック・ブルーナの
ミッフィーが、マイヨ・ジョーヌを着ている人形です。
ミッフィーの原語オランダ名は「ナインチェ」。山岳賞ジャージとリーダージャージ、ユトレヒトグランデパールロゴの3種類。各1000円ほど。
スタート地点になるユトレヒト中央駅前広場には、
大きなロゴのペイントも。何かのプロモーション用
らしき撮影も行われていました。いい雰囲気です。
そしてまたロンドンに帰ってきて走り始めた途端、
さっそく2階建てバスに嫌がらせ的に前に入られ、
イギリスの自転車環境も日本の自転車環境も
なんとかせんといかん、と鼻息を荒くしています。
ボランティアで手伝っているNGOの会議に
出席するため、オランダに来ています。
オランダといえば自転車!ということで、
今回も折りたたみ自転車のブロンプトンを
携え、ユーロスターで英仏海峡をくぐって
電車を乗り継いでやってきました。
会議のあいまにホテルを抜けだしての
少しだけサイクリングがいい気分転換になっています。

ユトレヒトからも近いAmersfoortという中世からの町にて。運河がきれいです。

さすが花卉産業が盛んなオランダ、フラワーマーケットでのお値段もロンドンよりだいぶお手頃で買いたくなる〜。けど出張中なので我慢。
ビジネスのカンファレンスなどによく使われる
郊外のホテルに滞在しているので、
町まで出かけるのもおっくうなところですが、
自転車があるからさくっと出かけられて快適です。

Amersfoortも町の中心に近づくほどに自転車だらけに! これは「ダッチバイク」の中でもモダンなタイプ。壊すのが難しそうなくらい堅牢なつくり。
オランダの自転車はイギリスでは「ダッチバイク」と
呼ばれて一ジャンルを築いています。ハンドル位置が高くて
乗車姿勢が垂直に近く、日本の「ママチャリ」に近い感じ。
内装ギアにハブブレーキなど、とにかく耐久性が高く
作られています。コースターブレーキも一般的。
ティーンエイジャーの男の子たちも、あまりMTBや
BMXなどにも乗らず、ダッチバイクに普通に乗っているのが
なんだか朴訥で微笑ましい感じです。

イギリスでは緊張するロータリーでも、オランダでは自転車に圧倒的な優先通行権があるのでラクラク。幸せ〜。
自転車にとってはとにかく走りやすくて天国のよう。
イギリスも日本もだいぶ変わってはきたけれど、
まだまだ先は長いなぁと感じています。
膝痛のせいであまりちゃんとは走っていない
今日このごろではありますが、それでも
近場の移動などはほぼすべて自転車です。
もうこれはこの過去15年くらいずっとですね。
計算したことはないけれど、この間すべてに
使っただろう交通費を合計すれば、
所有自転車を足したくらいの金額にはなって
……さすがにないか(弱気)。それでも
けっこうな金額になっていると思います( ー`дー´)キリッ
昨日も、プチな取材のためにロンドンを
南北に横断して合計20kmくらい走ったのですが、
お天気もよくて、とても気持ちよかった!

25km/hくらいまでの気楽なペースでタラタラ〜と流しつつ、いまどのくらいで走っているのかな?とemetersで確認するのが素朴に楽しい。
走るために走るのも好きですが、何か用があって
そこまでの移動の手段として走るのは
移動が楽しくなってお得感倍増で好きです。

仕事が終わっての帰り道。以前はしょぼかった自転車レーンが拡充されているのに気づいたり、発見の連続。
出かけるまでは面倒臭いのに、サドルにまたがり、
いざひとこぎふたこぎし始めると、
サーッとストレスが溶ける音が
聞こえるくらいの勢いで気持ちよくなる。
自転車のすごいところだと、
何年たっても思います。