ニューヨーク、ハリケーンと自転車

2012年11月5日 月曜日 by yoko

ハリケーン・サンディで足止めをくらったニューヨークから
ようやく住まいのあるロンドンに戻って来ました。
結局、予定よりも6日ほど長くニューヨークで過ごすことになり、
けっこう自転車で走った距離も長くなりました。
ニュースにもなっていたように、地下鉄や地下トンネルの多くが
冠水したことで交通網がズタズタになり、
道路は自家用車で完全麻痺、とくにハリケーン直後は
自転車がなければどこにも行けないような状態でした。

emetersのグラフで、毎日どのくらい走ったかが一目瞭然です。
合計で、240kmほどニューヨークの街中を走ったようです。

ざっくりとですが、1日およそ30km走っていたようです。真ん中の凹みはまさにハリケーンが来ていた日です。

ざっくりとですが1日およそ30km走っていたようです。真ん中の凹みはまさにハリケーンが来ていた日です。

ブルックリンからマンハッタンのミッドタウンまで
ほぼ毎日通っていたので、ハリケーン後の帰り道は
大停電した真っ暗な地域を抜けて走りました。

38丁目より南の暗闇地域にさあ突っ込むぞ、というところ。信号もついていません。

38丁目より南の暗闇地域にさあ突っ込むぞ、というところ。信号もついていません。

そうはいっても大通りはクルマのライトのおかげで明るいですが、
ふと横丁を見るとぞっとするような漆黒の闇。
それでもけっこう歩いている人が多く、犬の散歩やジョギングを
している人が少なくなかったのに感心しました。
聞けば、911直後もジョギングをしている人がけっこういたとか。

そして、同時多発テロ後のロンドン、東日本大震災後の東京と
まったく同じことがニューヨークでも起こりました。
交通手段を失った人たちが自転車に乗り始めたのです。

自転車の数は、体感としては10倍に近い増え方でした。

自転車の数は、体感としては10倍に近い増え方でした。

地下鉄の代わりのバスを待つ人たちの長蛇の列。何時間も待つような状態で、本当に気の毒でした……。

地下鉄の代わりのバスを待つ人たちの長蛇の列。何時間も待つような状態で、本当に気の毒でした……。

バスはハリケーンの翌々日には走りはじめたのですが
バス待ちの列はひどい場合には数時間にも。
自家用車は3人以上人が載っていないとマンハッタンへの
乗り入れを禁止する特別の規制が敷かれ、同時にガソリン不足も発生。
自転車がいちばん効率のいい乗り物となったのです。

温暖化、化石燃料の高騰、原子力への疑問……
天災や人災を待たなくても、エネルギーのことを考えれば
とくに都市での自転車利用がふだんからもっと考えられると
より強い都市になれるのではないかという思いを強くした旅になりました。
今回はちょっと真面目な結論です。

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